早漏

ねとらじ癖になりそう、しゃべるのは書くより発散になる、でもいろんな考えが流れていって、それって誰でも悩んでることじゃん、みたいになるから、やっぱり文章に書いて不幸を着飾ろう。しあわせは、まだいらない、私はもう充分しあわせだろうから、これ以上ふわふわなんかしてられない、もっと知るべき感情があるはずだ、しあわせを実感するのは、まだ先だよ
「今どんな格好?とか毎回聞かれるからイライラする」
後輩に1万5千を貸す。居酒屋で酒を飲まずごはんセットとから揚げとささみのチーズ揚げを食べる。酔ってもいないのに、ポニョを2人で大声で歌う、私は仕事で疲れていたので上機嫌だった。酒を一滴も口にしていないのに、ふにゃふにゃだった。私は彼女に殺されるんじゃないかと思った。だってメールの返信全部ひらがなで返ってくるし、本当は今週末に6万必要なのに、私は1万しか貸さないし、彼女は精神に病気を持ってるし、6万払わなきゃ彼女の住む場所はなくなってしまう、私はそれを他人事のように聞いていた、なんか嘘っぽい、あぁ嘘っぽいと感じたのは彼女から焦りがかんじられなかったからだ、
「払えなかったらどうすんの」
「どうすんでしょうか」
「誰かの家に転がり込むとか」
「できません」
「誰かにこの話しした?」
「しました、…あーしてないかもしれません、」
「駄目じゃん、私は助けてあげられないし」
「私今日頭おかしいんですよ」
「うん知ってる」
「物事が深く考えられないんです」
「ってかメール全部ひらがなで送ってきたあたりから、やばいと思った、ころされると思った。それで電話しても、電源入ってないってアナウンスきたからしんだのかと思った」
「電話は電源切れちゃったんですよ、ころしませんよ」
テレクラのバイトは電話セックスをやるそうだ、相手がお金を気にしてる場合などは、セックスがすぐ終るそうだ、5分でセックスを済ませる、まるでカップラーメンようだ。慣れてくるとだいたいパターンが一緒なので漫画見ながらやネットやりながらでも、相手ができると言っていた。
「もう入れるよ、はぁはぁ」
「はやいって」
「先輩もどうですか」
どうしようもない彼女にどうしようもない小説の主人公みたいだね、と言うと喜んだ。
「演劇とか小説とか、どうして、どうしようもない主人公ばかりだと思いますか?」
「なんで」
「人は人の困ってるとこ、葛藤を見るのが好きなんですよ、ドラマはみんなここからはじまってます」
どうしようもない、人に憧れる、人のこころが心地よいってことなんだろうか、しあわせは遠くに置いてきた方がいい、ラブホテルに迷い込む。
「そんなに金欲しいなら風俗で働いたら」
「断られました」
「なんで」
「まだやったことないっていったら、あまりにも可哀想だからやめとけって、断られました」
「やらない風俗でも?」
「全部一度はやってないと駄目みたいです」
私は苦笑するしかなかった。




可愛そうか、




好きな女が私に似ているらしい、そしてその女は今好きな男がいるらしい、
「苛々するねーそれは」
「苛々します」
どうしようもなくなるまですきになってがんじがらめに縛られたいの、
今日蜘蛛を見た。蜘蛛好きの女性が多いのは蜘蛛の巣に囚われてしまいたいと思ってる女が多いからではないだろうか、あんなきれいな網に囚われて動けなくなってしまいたい、そして食べてもらいたい、どうしようもなくなるまで恋愛したい