処女を失くしに。

私も風俗店で働けるようになりました。まだ痛いよ、無理矢理いれられたような気がする、駄目、そんなの入んない、そんな大きなの入んない、いたいのーきらいきらいきらいだいきらいなの、ってゆったきがする
めがねはずしてたから、周りがぼんやりしていた。
「シャワー先いいよ」
「はい、わかりました」
「歯磨いてね」
「なんでですか」
「いろいろ食べたから」
神妙な顔つきで体を洗う、ああ、私今からこの人にやられてしまうんだ、とうとう処女を失くすんだ、何やってんだろ私は、好きでもない人とこんなとこにいて、後で泣くかな、怖いな、でももう後戻りはできない、やっぱりすきなひととねたいな、
体を洗い終わって脱衣所に出ると男の他人が歯磨きをしていた。
「あ、ごめんね」
意外と裸を見られてもなんとも思わなかった、裸って裸だけじゃ全然エッチくない、やっぱり。恥ずかしいとも思わなかった、ただこれから起こることをぼーっと考えてて、これは夢なのか現実なのかよくわからなくなっていた。
私はこれから知らない男の他人に抱かれようとしている、男の他人がシャワーを浴びてる間、リビングでバスタオル一枚で何故か点けられてるAVを見る。バイブで胸をマッサージされてる女性を見て嘘くさく感じる。こんな世界あるのか、嘘っぽい。私はなんでこんなとこにいるのだろうか、今だって逃げようと思えば逃げられる、この男の財布だけを奪って逃走するのもありかもしれない、逃げなきゃ逃げなきゃ、このまま寝ても何も得られない、きっと悲しい思いをするだけだ、たぶん私は絶対自分のやったことに後悔する、そして身体も心もぼろぼろになってしまう、んだ、
そんなことを考えてるうちに、男がシャワーからでてきた、
「怖いの?」
「怖いです」
「だいじょうぶだよ、やさしくするから」
「はい(この他人はさっきから、やさしくするから大丈夫なんてさっきから言ってるけど何の根拠があって大丈夫なんてあたしに言ってるのだろうか)」
服を脱いじゃえばダサいもオタクも関係ないんだってことに気付いてびっくりした、その人はただ1人の人間としてそこにいた
私の眼鏡を慣れた手つきではずす
「ベッドに行こう」
ふらふらした足取りで向かう、男の重たい体が重力と男特有の力強さで私は、ベッドに押し付けられた、そっから私は女以外の何者でもなかった、それは酷く心地よい足枷だった、自分の性に抗えない、
「なんで泣いてるの」
「あのね、すきだったのあの人のこと、すきだったの、すごくすきだった」
「何もかも忘れさせてあげるよ」
「うん、でもこわいよ」
「だいじょうぶだよ、やさしくするから」
「入れないで、こわいの」
「いたくないようにする、もうぬれてるよ」
私の上に降りてきて何度も何度もキスをするいっぱい鼻息を感じる、
「何舐めてんの、」
「目」
「いや、きらい」

「ねえフェラチオしてよ」
あんまり男の性器に対して汚いとかこわいとか感じなかったのは不思議だ、大きいそれをひたすら口の中で出したり入れたりを繰り返す、全然硬くならないというか硬いけどまだふにゃふにゃしてる気がする、自分が何やってるのわからなくって、口の中いっぱいで広がる性器にただただ圧倒されて、声は泣いてた

足を広げられる、いれるよ、やだ、ゴムはして、外出しするから大丈夫、いやだゴムはして欲しいの、大丈夫だよ、じゃあ入れないもん、わかったゴムどこにある、ここ、
なかなか入らないの、痛くて入らない、何かが邪魔をして入らない、怖い、痛いのは嫌、嫌、もっと気持ちよくなってから入れたいのに、
「騎乗位だったら入れやすいかも自分で入れてごらん」
「駄目こわいの、ごめんなさい、気持ちよくしてあげられなくって」
「最初だから仕方ないよ」
フェラチオしてよ、気持ちよくしてあげられない、じゃあ乳首舐めて、上に乗っかって乳首を舐めてるとき男の性器が私の下でぴくぴく動いていた、
「ねえ乳首噛んでもいい?」
「いたいのはいや、」
「大丈夫痛くないようにするから」乳首立ってきたよ
ひたすら喘いだもどかしくて、悲しくてやりきれなくて、言葉にできないから喘ぐしかなかった、快楽に救われたかった、声良いね、ありがとうございます、また興奮してきちゃった
「ああ、もう我慢できない」
いたいのいや、だいきらい、いたいの、入ったよ、いたいの、うごくよ、いやうごかないで、きもちいい、全然きもちよくないじぶんでオナニーしてたほうがきもちいい、
結合された部分が熱い
はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ
(なんかものすごく違和感ある、うんこ出そうだ)
いっぱい血が出てる、出たね、痛いもん、気持ちよくなかった、なかった、大丈夫これが2、3回やってみたら気持ちよくなるから、
「いっぱい、たまってたの、ねえすきって言って」
「すきだよ」
「もっとたくさんいって」
「すきだよ、すきだよ、すきだよ」
「すき」
何もかもが初めてだった。まだひりひりする、

ホテルを出てくっついて歩く
「すごくこうやって歩くのきもちいいの、なんでかな、」
「セックスした後だからだよ」

もう会わないかもしれない、でもたぶんすきでした。

帰り道たくさんのカップルがくっついて歩く理由がわかった。少しだけ世界が見えてきた。

処女がなくなったことで私の身体は軽くなったような気がする、ありがとう、今は処女をあなたに奪ってもらったことにとても感謝をしています。私も、女になれるんだ。
下からいっぱい血が出るよ、パンツを2枚捨てました