目の前でキスをするな。

そうか、愛し合うことは気持ちの良いことなんだと知ったとき、目の前で見せ付けられたとき突然、頭が真っ白になり、目の前のカップルを張り倒したい気持ちでいっぱいになった。発狂してサンボマスターを歌いたい。世界はこれを愛と呼ぶの、か。酷い、あまりにも酷い仕打ちじゃないか、足の力が抜けてその場で倒れて眠りたくて泣きたくて仕方ない、オナニーは自分を愛する行為だ、自分で自分を愛してあげる行為、それでも最初は理性を忘れるほど気持ち良いもんなのに、ふたりで愛し合う行為は、もっと気持ち良いものなんて、それを知らないままで、一生を生きていくのか、私は。自分で自分を独り占めにすることはできる。でもそれは、とても虚しい、人間は残念ながら一人きりじゃないから、他人を独り占めにしたい、ママを独り占めにしたい、パパを独り占めにしたい、そんな欲望から始まって、マッサージを人にやってもらうのが気持ち良いように、オナニーを人にやってもらうということはきっとものすごく気持ち良いのだ、その間私は誰かに独り占めにされているの、私は誰かを独り占めにしてるの、オナニーしてるときの自分を見せるという快楽。誰もが言わないけど自分で自分を慰めて愛し合う行為に耽る夜、もしくは昼間、私はあなたのお手伝いをしたい、一緒に気持ち良くなりましょう。(って言えたらどんなに楽なことか)これは二次元では味わえないことだと思う、くそーだから三次元には敵わん。気持ちよくなりたい気持ちよくなりたい人前でキスしたい。