基地外ですが、何か。

尾崎豊の卒業を流し込みながら大宮の駅、駆ける。黄色のバラ6厘を右手に引っ掛けて。どうして私は演劇を手放してしまったんだろう、まるで恋人に会いに行くような気持ちで涙で前が見えなくっても、それは仕様です。障害が多い方が愛は燃えると、人波を掻き分けて、このバラを絶やさぬように、絶やさぬように、走った。息が苦しくなるくらいの、それを愛と信じよう。仕事帰りの、この支配からの卒業!今が見えないなら昔に返りたい、必ずキラキラして、このお腹を痛めて産む赤ん坊のように、涙が笑い声になって絶え間なく、なつかしいなみおとのように、ああ、私にとって、これが世界だ。誰にも手放したくは、ない、