君のために時間を割かない

そして、あなたは私のことを、すっかり忘れてしまうのでしょう、冬は嫌い。何らかの結果が出るから、みんな私のもとから離れてしまったから。自分の胸は、こんなにもやらかいのに、どうして他人を幸せにできないどころか自分さえも幸せにできないのだろう、どうして私は女として生まれたのだろう、何のために、こんなやらかい体があるのだろう、君が就職したら、もう君に用はないよ、なんて嘘だけど、寂しいんだよ、どうせ彼女とか作っちゃうんでしょ、どうせ飲みに行ったりしちゃうんでしょ、そうして私と過ごした日々は確実に過去になる。水原って明るい奴がいてさー、昔そいつと遊んでたんだよなー、二人きりで?、そう二人で、あっちから誘ってくんの?、そうあっちから、それっておまえのこと好きだったんじゃねーの?、ってな感じで昔話のネタにされるんだろう、そうだよ、好きだったんだよ、図星だよ。悪かったね、悪かったね。でももう安心するといい、君の生活、未来、結婚、恋愛を邪魔する権利がないこと私はよくわかってるし、物分りの良い子でいたい、だから、おめでとう、がんばって!また暇があったら会いましょうって送った、あー送ったさ、奴はこっちからも連絡するって言った。けど、絶対連絡しない。そう言って連絡してきた奴を私は未だに知らない。こんなの社交辞令だよ。でも好きだったんだよ。本当だよって伝えたら物分りの悪い子になっちゃうので、何も言わない。理性を利かして、自分を制御して、よし、よく我慢したね、偉いね、って褒めてやることしかできないんだよ。でも絶対会わないし、連絡もしない。あー私生まれてからどんだけ恋してんだろうか、1年に2、3回は常のような気がする。なんなんだ、この恋愛体質は。でもどうやって想いって伝えればいいのか22になっても未だに不明だ。
なんのために、かわいくなるかって好きな人がいたからです。
なんのために、きれいになるかって好きな人がいたからです。
なんのために女でいたかって好きな男がいたからです。
もう何度、こういう想いしたかわかんないけど、その度に、この中途半端な女であることを捨てたいと心から思う。
ちなみに私の今年の目標は夏ぐらいに処女喪失でした。もう1年終わるよ、秋だよ、はやいね。