未完のし

もっとお金がほしいよ
もっと愛がほしいよ
もっと誰かがほしいよ
もっと君がほしいよ
もっと居場所がほしいよ
だいすきっていいたいよ
自分を大切にしたくないよ
もっと広い世界を見たいよ
これが世界だと言っても納得できないよ
だいきらいだよ
狭いよ
お金はありますか
ここから先はお金が必要です
お金ありません
泣いても許してもらえません
お金ありません
じゃあ、あなたもいませんよ
いやだよ
そんなの
だから
働くの?
お金がないと人が寄って来ないよ
お金がないと人と付き合えないの
私人なのになんで人じゃないって言われるの
家も貸せません
友だちもできません
ごはんもあげません
恋人も寝る場所も服も
わーわーわーわーわー
走り出した
じゃあ動物になろう
蟻になろう
蝿になろう、
人間なんてやめちまえ
身体を重ねても
何度もすきすきすきって言っても
ほんとうがどれかわからない
ラブホテルに降り注ぐ金は
いったい命の何を捨てた代金なのだろう
精子の無駄遣い
白いカルピスのように甘くはない
一番酷いのは一番何も感じないことなの
無味無臭のちんこ
暗闇に浮かび上がるぬめぬめと光る白い
巨大な肉の塊は
射精もせずただこちらを見ていた
向こう側の眼ふたつ
ずんと付かれて
ただ痛みしか感じなくて
世界が赤くなって
あなたの瞳は私を蔑んだ目で見ていたなあと
思考の端でぼんやりと思い出だしていた
お金があればこんなことも可能です
世界を手に入れたいのですか
あの子のハートをつかみたいのですか
お金稼ぎましょうよ
素直に清く正しく
目の前の快楽に流されるな
永遠の快楽と
一瞬の快楽
そのお金にはどんな意味があったのだ

泣きたいときお母さんが死んだ姿を想像する。
お母さんが死んだらと考えるとすぐ涙が出そうになる、
おかあさん
おかあさん
おかあさん
おかあさん
なんで私を置いていくの
もっといっぱい話したいことたくさんあったよ、
ねえねえねえおきてよおかあさん
おかあさん
おかあさん、
わたしもっと手伝いとかするから
いいこにするから
いつかくるその日に備えて泣いておくの
でも耐え切れない
でも社会の難しいこととかわかんないから
なんで橋本さんが高校生のただの女の子を
紺色の女の子を泣かしたのかなんて想像したくもないから
バイトを週5入れて残業できて忙しい仕事を選んだ
こんなに忙しくて時給800円

ねとらじ
を夜な夜な開催すると
唇からどうしようもない言葉がこぼれ出して
どうしようもなくなる
お母さん死んだらどうする
年金滞納中
ネット難民なんてすぐそこだよと思う
後輩が劇団員をやっている、テレクラで働いてる
テレクラで5分間セックス
それで金を稼ぐ
お母さん私は今日処女をなくしました
知らない他人にあげてしまいました、
それでも私はお母さんの子です
あのね、お母さんなんていつまで経っても話せない
恥ずかしい
なんでお母さんだと恥ずかしいんだろうか
残業をいくらしても
時給800円では体はぼろぼろで心もぼろぼろで
でもお母さんがいるから、なんとかして生きていけるよ
なんだかお母さんに甘えてでも知らない男にも甘えて
「何もかも忘れさせてあげる」
なんて思い出すだけで身体が痺れて
お母さんやっぱり私は1人の女になりました
もう家を出て行くべきだと、思う
私が甘えるのはお母さんじゃない、男の人だ
ねとらじで私処女なくしましたーという
みんながくっついてくる
処女をなくした哀れな女にみんな興味があるのだ
襖越しに動く母の物音
私はもうひとりの人間だ
誰かに抱かれたりもする
どうしようもない詩を垂れ流して
仕事の必要性がわからない
なんでそんなにしてまで定職に就かないと不安なのだろう
メイドカフェで財布をなくしたときすごく青ざめた
全身から血の毛が引いていった
メイドも萌えもいらない
助けてください
同情するなら金をくれ
結局トイレで見つかってメイドさんに萌えられたんだけどさ
お金がないと私は何もできない
どこにも行けない
愛とお金を天秤にかけてたりするけど
愛より金だろ
金がないと愛を持続できないだろ
なあ
だから俺は必死に働くよ
人生の90%以上お金を稼いで
10パーセントを何%楽しむか、
余計なことを考える時間がもっと欲しいよ
でもそうしたら自殺者が増えるだろう

お母さんはお金だ
お母さんは未来だ
お母さんは社会だ
お母さんはやっぱり僕のお母さんでした。

僕はひとりの赤子でした
守られていたい
ラブホテルでかくれんぼ
バイト代がなくなるまで愛し合えればいいんじゃない?

お母さん処女を失くしました
おかあさん
おかあさん男の人に抱かれました
生まれてはじめて男の人に抱かれました
父親のでもない誰でもない
ちんぽをひたすら口の中に出しては入れてを繰り返して
そんなことをするために稼いだんじゃない
命が少しづつ剥ぎ取られて
お母さんはせっかく私を生んでくれたのに
おかあさん私は
一瞬の快楽が永遠だと信じ込もうとしていた、


就職活動に対する苛々の詩じゃなくなってきている、駄目だ。私は誰かを好きになったり嫌いになったりしてるけど、なんとか生きててほんとうはね、あなたに抱きしめてもらいたくてしょうがないんだけど、やっぱりすきなんだなあってものすごく実感してる最中だけど、あなたとのことを、男の子の友だちに言ったら「それはすごく優しいね」って言ってくれて複雑な気分になりました、優しいんだろうなあとは思うけど、まだ実感として信じたくないのです、私は処女を失くしたといったことは決してあてつけでもなくて、身体が軽くなって今まで見えてこなかったものがたくさん見えてきてそれをただ素直に伝えたかった。世界が見えたのです。一瞬、宇宙にいけたのです、それだけです。処女を失くした瞬間に見た世界はきらびやかだった。夢からさめた現実が見えた、ごめんなさい。やっぱりどんな顔して会えば今更わからなくなっている、私はがんばることしかできない、いきなきゃ
何言っても弁解ちっくにしか聞こえない。でも本当です。嫌いにならないでほしい。