心の病にかからない

高校時代、心の病にかかってる人が多数というかうじゃうじゃいた。高校1年のときの私は、それを知って、よくは覚えてないのだが、あまり動揺はしていなかったような気がする。ふーん、それくらい普通だよ、とか思ってたかもしんない。というか、あまり理解してなかったから、そんなの考え方とかで変わるでしょ、と思ってた。つまりは自分と全然、変わりないとか思っていたのだ。自分だって、いつ精神病になるかわからないし、その素質はあると思っていた。私だっていつ精神病になってもおかしくないのよ、みたいな。だから別に普通じゃんみたいな。まぁ動揺はしてなかったかも。というか、やっぱただたんに精神病について全く理解してなかったんだなと思うな。やっぱ。やっぱ。
今も理解しきれたとは言えないけど、あの頃よりは理解したつもりだ。だって3年間も心の病を抱えた人たちの中にいたんだもん。友達も演劇部の子も8割がた、そんな感じで、唯一健康な友達と「私って健康なんだなーなんか変な感じ」と言ったのを覚えている。病気にかからないほうがそりゃあ、当然なのだが、中学のとき一応私も不登校をやったりしたし(ただし2週間くらい)なのに、発狂とかしまくってたし、それなりに中学のときは問題児だったのに、なんで私は精神病にならんのだろうか、リスカとかやってる子とかいっぱいいて、確か、やめなよーって言いたくなるけどというか、言ってたけど、ほんとはあれって一番言って欲しくない言葉なんだっけ、でも今でも言っちゃうけどね。だって痛いじゃん、血出るし。なんでやるんだっけ、よくは理解してないんだけど、痛みで自分が生きてるって、わからせるためって聞いたような気がするけど、やっぱ親しい友達がやってたら、やめなよーと言ってしまうかも。だって単純に痛いでしょ。でも、まあその痛みとか傷が必要なんだろうけど。
卒業して聞いたけど薬大量に飲んで自殺をしようとした子とか、実は多重人格の子とか、まぁ、へえーって感じですね。今は。というかへーで受け流すしかないというか、まあそういう人間もいるんだなーって、人間たくさんいるんだから、何があってもおかしくないなーと思うようにはなったかもしれない。
靴下を10足穿き替えてから遅刻したとか、玄関まで行ったんだけど立てなかったとか、そのメカニズムはよくは、わかんないけど、まあそれって気合でどーにかなるようなもんじゃねえんだなってことも、わかった。どーして気合でどーにかならないのかは、よくわかんないけど、そういう病気だからしょうがない、それが当たり前と今は思ってます。
最初は全然そんなふうに割り切れなくて気合でどーにかなるでしょ、ってよくぶつかってた。私、殺人鬼みたいな感じだったんでしょーね。どーしよもない。まあ人って理屈だけじゃあどーにもならないって、高校に行って卒業して今振り返るとそういうことを学んだ気がするよ。そう人間理屈だけじゃあ、どうにもならないこともある。それだけ複雑な生き物なんだよね。だから何でも理由つけて考えるのは大人の悪い癖だと思いました。
だって人間の心なんて誰も見たことないでしょ。