森進一の襟裳岬を聞いて父を思い出した。

私がこんなに死にたい死にたい言うようになったのは父が影響してるように思う。(言い訳ですが)
父は営業マンでした。会社辞めたい、死にたい、首吊ってやる、お父さんを殺してくれ、そしてとめどない溜息の嵐。私はそれを聞くのが嫌で仕方なかった。どうせ死なないくせに、また言ってるよと思っていた。今は私が言ってるよ。父がよく寝るときに「寝るは極楽、起きるは地獄」と言ってたことを最近思い出した。小さい頃はよく、わからなかったけど、今になってそれが、とてもよくわかる気がする。父は休日はパチンコ三昧で仕事辞めて、パチンコ一筋になってしまった。今はどうしてるんだろう。私がパン屋で働いてるって言ったとき「俺と一緒かー」と父は電話越しに母に言ってたそうだが、働くとはどういうことかを今になって父に聞いてみたくなった。ちなみに父は生きてます。死にません。たぶん長生きです。

人が死んだ。初めて通夜に行った。耐え切れなかった。人が死ぬ重みを知ったつもりになっていた。
私は死にとても遠い人間だったんだと改めて実感した。私が死んだらどれくらいの人が泣いてくれるのだろう。
そしてもう寝なくては。